一休さん

一休さんが法事を頼まれた。

前日に伺う家を見ておこうと、屋敷の前まで来てみた。

すると門番が出てきたので、主に会いたいことを伝えたら

一休さんの古びた衣装をみて門番は主に合うのなら裏に回れと

罵られるように言われた。

当日、紫の袈裟を着て弟子を連れた一休さんが

再び訪れると主が出てきて、どうぞ中へお入りくださいと。

そこで一休さんが昨日会ったことを主伝えたところ

もうしわけなかったとどうぞ入ってくれとすすめられたが、

一休さんが言った言葉は

紫の袈裟脱ぎ、これに価値を見出しているのなら置いておこうといい

念仏をあげずに置いて帰った。