■人生を真に貫こうとすれば、必ず、条件に挑まなければならない。いのちを賭けて運命と対決するのだ。そのとき、切実にぶつかるのは己自身だ。己が最大の味方であり、また敵なのだ。
■人生、即、芸術。 誰でも好奇心を大いに発揮して、真剣に、無条件に、人生をひらいてほしい。
■自信なんていうのは相対的価値だ。誰々よりも自分は上だ、とかいうものでしかない。そうじゃなくて、人間は生死を超えた絶対感によって生きなければ駄目だ。「こうしなさい、こうすべきだ」なんて言うつもりはない。「僕だったらこうする」というべきだ。それに共感する人、反発する人、それはご自由だ。
■しあわせなんだ自分を納得させているが、一方には本当にしあわせなんだろうかというマイナスの面を合わせ持っている。
■結婚してもお互いが他社であり、同時に一体なんだ。
■生きるからには、歓喜がなければならないと思う。歓喜は対決や緊張感のないところからは決して生まれてこない。
■芸術は爆発だ。 爆発は音もしない。物も飛び散らない。全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。人生は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発し続けるべきだ。いのちのほんとうの在り方だ。
今、この瞬間。まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それがすべてだ。
すべての人が芸術家としての情熱を己の中に燃え上がらせ、政治を、経済を芸術的角度、つまり人間の運命から見かえし、激しく、強力に対決しなければならないと。つまり、合理に非合理を突きつけ、目的思考のなかに無償を爆発させる。あいまいに、ミックスさえることではない。猛烈に対立し、きしみあい、火花を散らす。それによって人間は「生きる」手ごたえをつかみ取ることができるだろう。
■人間の本来の生き方は無目的、無条件であるべきだ。それが誇りだ。死ぬもよし、生きるもよし。ただし、その瞬間にベストをつくすことだ。現在に、強烈にひらくべきだ。未練がましくある必要はないのだ。